吹き溜まり

日々、浮かんでは消える取り留めもない感想の集積場

トウメイダイアリー 歌詞考察

はじめに

ラスバレ2周年記念で発表された楽曲「トウメイダイアリー」

本楽曲の歌詞について考察していきます。

自分なりの考察であり、正解を求めているものではないのでご了承を。

あくまで私自身が一番美味しく白米が喰えるような解釈になります……

youtu.beこちらのアサルトリリィ公式があげている動画と一緒に考察していきます。

コーラス部分は歌詞表示がなかったので割愛。(というかなんて言っているのか分からない)

歌割りとかもちょっと自信ないので割愛。担当キャラと重ねることで見えてくる部分もあるかも知れませんが今回はスルー。

歌詞考察

青空と星空は今日も(グラデーション)

昼と夜の境目はいつも曖昧。青空(昼)の延長線上には星空(夜)がある。「今日”も”」という歌詞から、それは毎日の事。つまり星空から青空へも途切れる事なく繋がっている。拡大解釈すれば、リリィとは女の子として仲間と過ごす日々とヒュージと命懸けの闘いをする戦士としての日々は常に区切りなく繋がっている、ということか。

約束もしないまま変わる

「約束」は解釈分かれそうなところではあるけれど、後ろの歌詞にも掛かってくる解釈としては友人との別れ際に言うような「また会おう」の一言か。その約束をする間もなく一日は移ろいゆく。

See you again

また会おう。また明日も友人たちと同じ笑顔でいたい、という願い。

言えること いつでも 当たり前に したいよ

なんてことない再会の約束ができる世界を当たり前にしたい。そのためにリリィとして闘っている。なぜなら、その約束を果たせない人がいる、再会を奪われた人が大勢いる世界だから。

声にならないサヨナラを知ってるから

なぜなら、「さよなら」の別れの言葉すら交わす事なく永遠の別れを知っているから。

一柳隊で言えば一柳結梨のこと。夢結で言えば二人のお姉様。神琳や梅も各々声にならないさよならを経験している。

サヨナラがカタカナになっているのは普通の別れの挨拶ではなく、死別の意味でのサヨナラだからか。

ノンタイトルな毎日、宝物なの めくってみて

なんて事ない、何の記念日でもない、名前のつくような日ではない毎日こそがとても大切なもの。そんな日々を紡いでいけることがリリィとしての幸せの一つ。今まで過ごしてきた日常を振り返ることを、日記になぞらえて「めくってみて」と表現。

 

Can you answer?

(あなたは?私たちは?)答えらるだろうか。

カタチのないものってどうやって守るの

問いかけの内容。形のないもの、目に見えないもの、透明なもの。それらの守り方って一体どうすればいいのか。

未来や 心や キミの純真なDream

例えば、世界の未来、大切な人の心、リリィとして女の子としての夢や理想

目に見えないものって永遠に消えない

前述の形のないものは、形がないからこそ決して消えることは無い

ねぇ、透明なダイアリーの種は

そんな目に見えないキモチの詰まった日々。名前の無いようななんて事ない形の残らないような日々こそが透明なダイアリー。そしてその日々を生み出す源。

(I will treasure it for the rest of my life...な)

直訳で「一生大切にする」。英語力ボロボロなのですが、for the rest of my lifeで「残りの人生で」、I will treasure itで「それ(透明な日々)を大切にしたい」という願い。

愛に違いないなぁ

透明なダイアリーの種に掛かってくる部分。ダイアリーを生み出すための源こそ愛に違いない。愛によってカタチの無いものを守っていける。つまりCan you anser? の答えになっている部分。

 

絶望が存在する理由 おしえてよ

例えば大切な人の死、守るべきものを失うこと、描いていた夢を失うこと。そういった絶望がどうしてこの世界にはあるのだろうか。

もしかして希望のプレリュードかい

絶望は次の希望を描くための前奏曲なのかもしれない。世界は青空と星空のように途切れる事なく繋がっているように、一度絶望が訪れてもいずれ希望へとグラデーションしていく。

その手を離さないよきっと

助けるため繋いだ手。分かりあうために伸ばした手。それを離すことはしない。絶望で諦めないために、その先の希望を見据えるために。

この歌詞見た時、君の手を離さないが脳裏をよぎりましたね。そっちと重ねるとまた見えてくるものもあるかも……??

だけどね錆びはしないずっと

手を繋ぎ続けて、想いを抱き続けてどんな境遇に遭っても、どんなに時が経ってもその気持ちは色褪せない。

歪な想い何カラット

カタチの無いものを守るための愛は時にはただの理想に過ぎなくて歪に見えるかも知れない。でもその愛は宝石のようで一体どれほどの重さがあるのだろうか。

輝きはJust Your Smileだ

宝石(想い)の輝きはキミの笑顔そのもので、その笑顔を守るための宝石なんだ。

ノーリーズンな勇気、特別じゃない

人を守るため、世界を守るために戦う。そのために湧いてくる勇気に理由なんてない。特別な理由がある訳じゃなく、ただ純粋に自然に湧き出す勇気。

そうContinue

その気持ちはずっと続いていく。

 

一人きりじゃ無理だって

一人で闘い続けること、一人で抱え込むこと。それにはどこかで限界がある。

言ってくれたの嬉しい

仲間に助けを求めること、それができるようになっていった。例えば、夢結。かつては孤高のリリィとして独りで戦っていた。当時は梅に助けを求めることなんてしなかっただろう。けれど梨璃というシルトを得て、一柳隊という仲間を得て共に戦うことの意味、弱さを見せることの意味を知った。梨璃にとっては夢結そうして心を開いてくれたことが何よりも嬉しかっただろう。

もちろん夢結だけじゃない。鶴紗や神琳だって同じように一人で戦っていた時期はあった。けれど一柳隊の仲間と出会って変わった。

全力だしきらなくちゃ

大切な貴女が私に助けを求めてくれたのだから、それに応えなければ。そのために全力でその瞬間を闘わなくては。

素晴らしい明日が待ってる

きっと今日の戦いを凌げば、きっと明日は思い描くような明るい日が待っている。だって透明な日々はグラデーションのように今日と繋がっているのだから。

あなたのためならね

貴女の為に戦うと決めた、守りたいと思った貴女の為だから。

強くなれちゃうから

そのために振るう力なら、より一層強くなれる。

なんだってできる

そのために振るう力なら、どんな不可能も可能にできる。きっと奇跡も起こせる。

大好きだから

だって、他でもない貴女のことが大好きだから。

ずっと一緒だよ

その力があればきっと貴女を失わない。きっといつまでも隣にいれるはず。

 

I understand!

Can you answerとの対比。今までの問いかけに答えが出た。カタチの無いものをどうやって守るのか分かった。

カタチのないものだってきっと守りたい

目に見えない、心で感じることしかできない透明なものも守っていきたい。

人や物や街と違って形がなくたって壊すこと無く守りたい。

思い出や 願いや キミのしあわせ

カタチのないものって例えばこういったもの。

何気ない日々の思い出、リリィとしての願い、大切な貴女の幸せ...

目に見えないものだから永遠なんだ

カタチが無いからこそ、壊れる事なくどこまでも紡いでいくことができる

ねぇ、透明なダイアリーは今も

目に見えないキモチを紡いでいく、名前の付かない日々は今でも

(I will treasure it for the rest of my life...な)

一生大切にしたい、そんな願い

愛で止まらないんだ

愛が止まらない、愛(想い出)が溢れているんだ

愛で守るからダイアリーは永遠なんだ

 

My Precious 透き通るような

私の大切なもの。それは透明で透き通っているもの。

Your Precious 想い綴られた

貴女の大切なもの。それはこれまでの想いが刻まれたもの。

ダイアリー これまでのキセキ 永遠だって

ダイアリー(日記)はこれまで紡いできたリリィとしての日々。そして仲間と共に描いてきた軌跡と奇跡。カタカナなのはダブルミーニングなのでは。

それらはトウメイでカタチの無いもので、だからこそ永遠なんだ。

My Precious 透き通るような

私の大切なもの。それは透明で透き通っているもの。

Your Precious 想い綴ってく

貴女の大切なもの。それはこれからの想いを記していくもの。

ダイアリー これからもキセキ Forever...

これから紡いでいくリリィとしての日々。そして仲間と共に描いていく軌跡と奇跡。

これから先のトウメイなダイアリーも永遠に...

「トウメイダイアリー」というタイトルについて

歌詞考察の中でも何度もいってきましたが、

トウメイ → 目には見えない、カタチの無い

ダイアリー → これまで紡いできた日々や想い出、そしてこれから紡いでいくもの

それらを踏まえて、

沢山の愛で綴られたこれまでの記憶、そしてこれからの日々という希望

そういった意味合いが込められているのかなーと。

そして、トウメイダイアリーとはまさしく愛そのものに違いないなぁ。

さいごに

ラスバレ2周年でリリースされたこの楽曲ですが、一番最初の発表は22年12月にあったサマーライブ上映会だったんですよね。私はあの時参加したのですが、今でも覚えています。

当時はあの河口湖でのライブが最後のステージ(まぁその後のブシロ記念ライブもあったんですがこっちは不参加)と覚悟していましたし、その思い出を振り返るための場としての上映会という気持ちでした。もちろん大いにその側面はあったのですが、それ以上に一柳隊のこれからが示されたという事実があまりにも嬉しすぎて……

きっとあのライブがあまりに奇跡的で感動的だったからこそ、多くの(偉い)大人達の心を動かすことができてこの楽曲に繋がったんだと勝手に思っています。そして23年7/2の新たなライブが開催できることになったと。

考察してて思いましたが、今回の楽曲はとても希望に満ちた曲だな思いましたね。今までのことを肯定的に捉えていて、その過去があったからこそこの今がある。そして愛によって紡がれた今があるように、これからを期待する。まるでこの楽曲が生まれるまでの経緯をそのまま一柳隊に重ねているような歌詞だなぁと。

私はアサルトリリィというコンテンツが大好きですし、このコンテンツが見せてくれた景色に何度も感動しました。だからこそ一度区切りを迎えた後の今、ダイアリーの新しい1ページ目にはとても期待しています。気持ち的にはフィナーレの続きという感じ。だから今度のライブ「トウメイダイアリー NextPage」という題目が持つ意味は個人的にとても刺さりました。

 

長くなってきたのでこの辺で。トウメイダイアリーとても良い曲です。

ここまで読んでいただきありがとうございました。