吹き溜まり

日々、浮かんでは消える取り留めもない感想の集積場

グリモアという業に決着をつける【第1部】

プロローグ

うの助からこれから魔法使いとして学園生活を送るうえでの心構え的なものを教えてもらえる。魔法使いとは最前線で魔物と戦い、時には死と隣り合わせの状況の中生きて行かなきゃいけない。だからこそ日々の学園生活を謳歌し、仲間と過ごす時間を大切にしような、的な。

グリモアの世界観が全く分からない状況でいきなりメインヒロインの最期をチラ見せしてくるのホントさぁ。「グリモアってこういうコトするコンテンツだからよろしく」っていうメッセージがよく伝わってくるよな。初見当時ホントにインパクトがありましたね。

シリアスあるけど、美少女ゲーとしての要素もたっぷりだから安心してな!的なやつ。

今でこそシリアス要素に大変惹かれているわけですが、DLした当時は美少女要素に釣られて始めていたので正直ちょっとワクワクしたよね。

第1話 [はじめまして魔法学園!]

導入ということもあり、智花からグリモアで生活する上での基本的なことについて色々教えてもらうことに。とりあえず最初のクエストに出て魔物と戦う。戦闘自体は智花が前線で闘い、転校生は後方からの魔力支援。どうやら転校生は特異体質であり、膨大な魔力を持ち、それを他人に譲渡できる能力を持っているらしい。

また、クエスト以外ではメインシナリオに関わってきそうな色んな派閥が出てきた。報道部、生徒会、風紀委員会、精鋭部隊等々。

この第1話だけでなんとなくの世界観や雰囲気は掴めるんじゃなかろうか。既にいろんな設定がちょろちょろ出ており、これからの展開に期待が持てるような内容。

例えば、魔力譲渡の能力。有史以来初めて確認された能力みたいだけど、転校生君の出自が気になるところ。

そして霧の魔物。魔法使いたちはこの霧から生まれる魔物と戦っている訳だが、倒すと消滅する(また霧に戻る?)らしい。霧が集まって形を成すみたいだが、発生の原因を突き止めない限り永遠に解決しないよね。そこんとこはグリモアの生徒であり研究者の宍戸結希が調べているらしいが。

あと、今回結構印象に残っているのが生徒会長、武田虎千代。生徒自治で運営されているグリモアのトップ。裏表なくてめちゃめちゃ頼りになる感じ。人望厚いタイプだ……普通にすき。そして会長から言われたのが、学外の者が接触を試みてくることがあるかもしれないがそれに応じる必要はないとのこと。転校生君の特異体質故、色んな研究機関に狙われる可能性がある。が、グリモアの生徒である以上応じる必要は無いしそのための生徒自治であると。

会長の口振からしてアサリのGEHENA的な研究機関があるんだろうなぁと思ったり。

最後にちょろっと出てきたアイラちゃん。ロリキャラかと思ったらのじゃ口調(というかロリババァ)。かわいい。過去にゲーム内人気投票で1位獲ってたしな。しかも結構シナリオに関わってきそうな雰囲気を出している。私、気になります!

第2話 [夏海ちゃんの突撃取材!特派員は見た!]

続いて、報道部の夏海とクエストへ。街にスライム型の魔物が出たとのこと。何故か部長はクエストが発令される前に既にその情報を知っていた。明らかに只者ではないよねこの人。

スクープって言っていたし街に魔物が出るのは珍しいことみたい。霧から生まれるんじゃどこに現れても不思議はなさそうだけど、人の生活圏には魔物が出にくい理由でも何かあるのかね?アサリでいうところのエリアディフェンス的な技術でもあったり?

魔力測定をやってみたところ測定不能と。魔力量は無限にほど近いのでは。毎度思うけど、転校生って一体何者なのよ。

とんでも無い体質ゆえに今後テロリストや反政府勢力から狙われる可能性もある。だからこそ転校生にはそのことを自覚して行動するようにと。

 

散歩部のふわふわした雰囲気好きだなー。

第1話から引き続き、いろんなキャラクターがちょろっと顔出しで出てきてます。そこそこキャラ数がいるのでとりあえず早めにストーリーの中で第一印象だけは与えておいてくれるのはありがたいよね。

第3話 [怜、推して参る]

怜とのクエスト。人面樹という魔物が神凪神社に現れたらしい。前回のスライムに引き続き短期間に連続で人の往来がある場所での出現。生徒会、結希あたりは第七次侵攻の前触れではと警戒。相変わらず遊佐は驚く様子は無く、おそらくこうなることは知っていたっぽい。どこまでも底がしれない人物だ。

過去に6回、魔物の大規模な侵攻があり日本では第六次侵攻で北海道が陥落してしまったとのこと。まだ転校生はグリモアに来たばかりだというのに結構不穏な流れですねぇ。

魔物が人里には現れづらいという話、そもそもの人目が多いので霧が魔物の形に形成されたとしてもごく初期の非常に弱い段階で発見され対処される事がほとんどだからクエスト対象になるような魔物はまず現れない、ということのようで。魔物は形が形成されてから時間が経てば経つほど強力になっていく。ということは陥落した地域(話に出てた北海道など)では相当の強さになっているんだろうな。侵攻当時以上に力を増しているだろうし、奪還は相当の労力が必要になるよな。とはいえそうやって手をこまねいているうちにも魔物は力を増すんだから、難儀な話だなと思うわけで。

ちなみにこちら今回のクエストで手に入る怜のカードイラスト。とんでもなく可愛かったので。というか怜に限らず、個人的にCUTEG先生の描くイラストはマジで破壊力半端ないのでスクショをパシャパシャ撮るしすぐにそのキャラクターも好きになっちゃう。ちょろいオタクです。

第4話 [もも、出勤します!]

今回はももとクエストへ。前々回に引き続き再び街に魔物が出現。もものバイト先の近くに出たらしくももが率先してクエストを受注。一方で生徒会では連続する人里への魔物の出現から第七次侵攻の前兆と断定。それに備えて学園全体で戦力増強のため訓練強化が入っているそうで。そろそろ魔物の動きも本格化してきそうで緊張感が高まってきましたね。

それ以外に始祖十家の紹介なんかもありましたね。世界に最初に生まれた魔法使いの家系。世界各地で同時期に現れたそうな。日本では我妻という家系。アメリカでヒーローとして活躍しているコズミックシューターという人もイギリスの始祖十家の血を引いているのだとか。ちょっとまだコズミックシューター自体よく知らんけど。魔物の発生と同時に魔法使いも現れたってとこから何かしらの因果関係はあるんだろうなと推測。どちらも霧に由来する何かなのか。そもそも魔法使い自体があるとき覚醒するものらしく、どういう原理で普通の人間から魔法が使える体になるんだろうか。

おい転校生!そういうとこやぞ!!

ももがバイトをしているのはお金のためではなく、純粋に人の笑顔を見ることが好きだから。そしてこの街とそこに暮らす人々が好きだから。すごい良い子じゃん、もも。ヒロイン力がバチバチに高い。

精鋭部隊の月詠とも交友があるらしいが今回はそんなに描写はされなかった。後々そこの関係性も話に出てくるのかな。

第5話 [ランデブーwith熟しすぎた少女]

アイラとサワガニ退治のクエスト。どうやら執行部から直接アイラにクエストが下りたらしい。執行部がどんな思惑で動いているのかわからんのよな。一般のグリモア生徒には伝えていない事実とか色々隠していることも多いらしい。

あと、魔法使いと一般人での軋轢なんかも話に出てきたね。そりゃこんな世界観なら互いに差別意識が生まれてしまうってことも当然ちゃ当然か。グリモアでは魔法使いとして戦いについて学ぶのはもちろんのこと、こうした魔法使いとしての社会に対する立ち振る舞いみたいなところも当然学んでいかなきゃいけない。こういうところをちゃんと描写してくれると物語に深みが出るのでとても好印象です。

科研、多分ゲヘナみたいなやべー奴らがいるところなんだろうな。強化リリィ的な人為的に魔法使いにされた人とかいない?大丈夫?

あ、今回はアイラちゃんとコミュニケーションが取れて、ボイスも聴けてたので満足です。好きなキャラは結構いるけど、アイラもいいよね。

第6話 [野薔薇姫と書いてパーフェクトと読む]

野薔薇家の姫さんとのクエスト。なんと学園内に魔物が発生。いよいよ持って第七次侵攻の発生が直近に迫ってきた。

色々とシナリオに大きく関わってきそうな謎も少しずつ出されてきて面白くなってきたわね。

コロシアムの地下には何かがある。魔物には指揮官がいて、その指示で出現している。

大垣峰は危険地域であるもののとある事情により一般にはカモフラージュされている。そして梓は何故かそれを知っている。遊佐や結希はそこら辺のことを知っていても別に不思議はないのだけれど、梓に関してはイマイチ掴みきれない。便利屋として様々な派閥から重宝されているが、本人の目的が全く表に出てきていない……?

姫、所謂お嬢様キャラで自らの出自を鼻にかけているところはあるんだけど必要以上に高飛車なキャラじゃ無いからいいね。常に野薔薇の後継者であるために自らも完璧たらんとする姿勢ではあるんだけど、それ故に自らの非を認める事ができるタイプ。まだまだ少女らしい幼い部分もあるけれど、それでも自らの理想と今の現実との差異をちゃんと認識できている。昔はそんなに考えた事なかったけれど、今見ると悪くないキャラクターだなと思ったり。

第7話 [天に愛された軍神]

生徒会長とのクエスト。タイコンデロガ討伐のクエスト中に洞窟が崩落、転校生たちと他の生徒が分断されてしまう。

一方学園では誰よりも早く洞窟崩落による会長の行方不明をチトセが言い当てる。予知の魔法が使えるのではと。また執行部から卯の助の呼び出しがかかった模様。彼の肉体の再調査?

さてさて、物語が動き出してきましたね。色んな派閥が様々な思惑で動いているようだ。今回は特にチトセって一体何者なんだというところが最大の疑問点か。まぁ私はチトセの正体が判明するくらいまでは読んだ記憶があるので、そのことを考慮して読むと色々と合点がいく点が多くてよく練られたシナリオだなーと感心していました。例えばチトセが「転校生がいるから会長は無事である」、といった発言をしていたりとか、結希がチトセについて調べる際に言った「この地球で生まれたのならどこかに必ず出自についての情報があるはず」、とか。裏を返せば、もし転校生がいなければ?もしどこにも情報が無かったとすれば?

チトセ周りは知っていたのでそういう見方ができて面白かったのですが、逆に執行部関連についてはそこまで読んだ記憶がないのでどういった思惑があるのか本当にわからない。というか卯の助の技術についてもよくわかってないので純粋に謎として面白かった。今後どういった動きを見せるのか楽しみですね。

会長マジでかっこいいな。カリスマ性がある。読んでて会長がいる安心感すごいし、すごい人格者だから会長の辿る道をついていきたくなるわ。

最後に魔物の大量出現が観測されたっぽいし、いよいよ第七次侵攻が始まるのか。

その他雑記

メインストーリー以外でも、討伐強化週間のストーリーなんかで結構世界観の掘り下げやストーリーの補足なんかを想像以上ちゃんとやってくれるから意外に侮れない。

とはいえまだ第1部だし、そこまで核心に迫る内容はないですね。まずは世界観の構築と魔法使いたちの常識、知らないこと、解明できていないことを転校生の視点を通してプレイヤーに示していく。遊佐、チトセあたりはめちゃめちゃ怪しく描かれているけどその真相は全く分からない。あと、梓が実はかなりの実力者で多くの情報網を持っていることが示唆されていますが、目的はまだ見えないですね。

そして1部のラストである第七次侵攻。学園生の死者ゼロで終結。今までの侵攻では学園生の死者はいつも数名は出ていたとか。今回の結果はかなり快挙と言えるのかな。ストーリー内でもちらほら言っていたことですが、やはり人類側の備えが強力になってきているみたいですね。そして何より実力派の生徒が十分に揃っていることも大きな要因とか。これがたまたまなのか、それとも何かしらに仕組まれたことなのか。そこまでについては流石にまだ見えてこないですが、頭の片隅には残しておこうかなと。

最後に旧科研の名前が出てきたりとこれから明るみになりそうな問題もまだまだありそうですね。ここから始まるグリモアのストーリーが楽しみですね。